私たちは生活をしながら細胞の分解、合成を繰り返しています。
この作用は正常な人間でしたら起こる自然な現象です。
カタボリックとは「タンパク質異化」のことで筋肉が分解(異化)される状態のことを指します。
カタボリックについて筋トレをしている人なら聞いたことがあるかもしれませんが筋肉をつけていきたい人にとって筋肉を分解していく状態はなるべき避けたい状態です。
トレーニングをしていてもなかなか筋肉がつかない人はもしかしたらこのカタボリックが関係あるかもしれません。
今回はカタボリックについて、どのような状況で起こるのか、カタボリックの防ぎ方など解説していきます。
✅目次
カタボリックについて
筋トレにおいてカタボリックな状態とは、筋肉の合成を上回る量もしくはスピードで筋肉の分解が起こっている状態のことを指します。
反対に、タンパク質を吸収して筋肉が合成(同化)される量またはスピードが分解よりも上回っている状態のことを「アナボリック」と言います。
つまり筋肥大を狙う、もしくは減量中に筋肉を落とさないようにするにはなるべくカタボリックな状態にしないようにすることが重要となります。
ではどんな時にカタボリックな状態になるのでしょうか。
食事が長時間取れていない時
食事が長時間取れず血中の栄養が不足し始めると、必要なエネルギーを作り出すために、筋肉を分解し始めます。
ストレスを感じた時
ストレスを感じるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
このコルチゾールが分泌されると筋肉も分解されていきます。
このことからカタボリックホルモンと呼ばれることもありますが、なるべくストレスを溜めないようにすることが重要です。
筋トレ時のカタボリック
トレーニングを行なっている最中は通常よりも多くのエネルギーを必要とします。
トレーニングを長時間行う際はエネルギーが不足しカタボリック状態に陥りやすくなります。
また、高強度のトレーニングは先に説明したコルチゾールが分泌されやすくなります。
カタボリックを防ぐ方法
栄養をしっかり摂る
食事から十分なタンパク質と炭水化物を摂りましょう。
忙しくなかなか食事が取れない場合は、最低でも血中のアミノ酸濃度を保つことでカタボリックを防げるためプロテインやBCAAなどを飲むと良いでしょう。
また、トレーニング前やトレーニング後にはプロテインでアミノ酸を補給しておきトレーニングの効果を最大限に享受できるようにしましょう。
ワークアウトドリンクを活用する
また、トレーニング中はエネルギーが不足しやすい状況になるため、トレーニング中はBCAAやEAAなどのアミノ酸とマルトデキストリンなどの糖質を混ぜたワークアウトドリンクを飲むことで、カタボリックを防止することができます。
しっかりと睡眠をとる
睡眠中は成長ホルモンの分泌が最大限になるため、しっかりと睡眠をとることでアナボリック状態への準備できます。
睡眠中は栄養を摂れないため、血中の栄養が不足しやすくなります。
そのために就寝前にはプロテインを摂ると良いでしょう。
プロテインは睡眠中にゆっくり吸収されるカゼインプロテインなどがオススメです。
最後に
せっかく筋肉をつけるために行ったトレーニングがカタボリックになると最大限の効果が得られません。
日頃からこまめに栄養を摂り体内が常にアナボリックな状態を維持できるようにしましょう。