反動を使うことで普段扱うことができない重量を挙上することができ、筋肉に大きな刺激を入れることができます。
今回はそのチーティングの解説をしていきます。
✅目次
チーティングとは?

ボディメイク目的の筋トレの基本は、反動を使わずに狙いたい筋肉の筋力だけで動作を行います。
「チーティング」とは「反則、ズルをする」という意味で、対象の筋肉以外の筋肉も稼働させ反動を使い挙上していきます。
チーティングでは普段扱えない重量を挙げることができ、筋肥大停滞期などで、使用重量が伸び悩んでいる際に使用することで停滞期を突破させることができます。
また、普段のトレーニングでもあと数レップ挙げたいけどストリクトでは挙げられない時にチーティングを使用して追い込みに使う場合もあります。
筋トレ種目には、チーティングに適した種目と適さない種目があり、適さない種目でチーティングを行うと関節や靭帯を痛めるリスクもありますので、注意が必要です。
チーティングに適さないトレーニング種目

チーティングに適さない主なトレーニング種目はBIG3(ベンチプレス・デッッドリフト・スクワット)をはじめとした高重量・コンパウンド種目の多くです。
下記に例を挙げます。
例1 ベンチプレス
バウンドさせると胸骨損傷のリスクがある
例2 デッドリフト
反動を使うと腰椎損傷のリスクが高すぎる
例3 スクワット
反動を使うと膝関節損傷のリスクが高すぎる
チーティングに適しているトレーニング種目

例えばバーベルローイングはチーティングを使いやすい筋トレ種目です。
ただ、あまりにも重い重量にするとデッドリフト同様に腰椎損傷のリスクがあるので、注意が必要です。
また代表的なものでいえばバーベルカール、ダンベルカールはチーティングに有効な種目です。
他にも多くのアイソレーション(単関節)種目はチーティングには有効です。
チーティングのメリット

重量の停滞期の打破
筋肉は同じ重量を使って入ると体が慣れてしまいます。
チーティングを行うことで普段では扱えない重量を扱うことができるので筋肉に大きな刺激を与えることができ、停滞期を突破するきっかけになり重量をより扱えるようになります。
また、停滞しているときのマンネリ打破にも効果的です。
オールアウトできる
ストリクトで挙げれなくなってもまだ余力は残っている、この時にチーティングを使うことでオールアウトまで持ってくることができます。
ただしオールアウトに使う際のチーティングの注意点としてネガティブ動作(筋肉の伸長)は丁寧に対象の筋肉で耐えることです。
例えばアームカールでは曲げる時はチーティングを使い、伸ばす時はゆっくりかけて伸ばします。
チーティングのデメリット

フォームが崩れやすい
反動をつけないと上げることができない重量でトレーニングを行うため大きくフォームが崩れやすくなります。
特にフォームのできていない初心者が行うと対象筋を刺激しづらくなります。
怪我を生じる可能性がある
チーティングは、普段より重い重量を扱えるようになるため、関節にかかる負担も自然と大きくなります。
設定重量と種目には細心の注意を払ってください。
初心者はやるべきではない方法
初心者はまずはフォームを丁寧に行い、どこに刺激が来ているのかをしっかりと体に覚え込ませる必要がありますが、それができていない時期にチーティングをやってもチーティングの恩恵を享受できません。
重たい重量を使いたいために始めたての人がチーティングを使ってめちゃくちゃなフォームで筋トレを行うような光景をしばし見ますが、怪我の危険性しかないため、まずはしっかりストリクトで行える重量で丁寧にトレーニングしてください。
まとめ
- チーティングとは反動や対象筋以外の筋肉を使い挙上する方法
- 普段より重い重量を扱えることができる
- BIG3やコンパウンド種目は怪我の危険性があるためチーティングを使うべきではない
- チーティングは重量停滞期に効果的
- オールアウトにも利用できる
- フォームが崩れやすいので初心者はやるべきではない
- 怪我の危険性があるため注意する
最後に
チーティングはうまく活用できればかなり有効な方法です。
しかし毎回毎回のトレーニングで行うと怪我の危険性もあるため普段は基本のトレーニングを徹底してたまに行うくらいがオススメです。
それではまた!