人間には何もしないでも消費するカロリー(基礎代謝)と運動など活動することで消費するカロリー(身体活動量)がありますが、もう一つカロリーを消費しています。
それはDIT(食事誘発性熱産生)と言います。
✅目次
DIT(食事誘発性熱産生)とは
食事を食べていると暑くなる経験をされたことは誰でもあるでしょう。
これは食事をすることで体内で栄養素が分解され、一部が熱として消費され代謝量が増えるためです。
この代謝をDIT(食事誘発性熱産生)と言います。
DITは1日の消費カロリーのおよそ1割を占めていると言われます。
DITで消費されるエネルギーは栄養素によって異なる
DITでどれくらいエネルギーを消費するかは栄養どの種類によって異なります。
タンパク質のみを摂取した場合は約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度になります。
DITを高める方法
高タンパク質の食事をする
普段よりもタンパク質の多い食事をすることで、DITを高めることができます。
タンパク質のDITが、糖質や脂質に比べ高い理由としては、身体に余分なタンパク質を貯蔵するシステムがないため、多量のタンパク質の摂取により、体内でのタンパク質の合成反応、タンパク質の分解に伴う尿素の合成反応、糖新生(糖質以外の物質からグルコースを生成する反応)などが高まることによると考えられています。
また、タンパク質は他の脂質や糖質と比べ満腹感を高めることができますので食べすぎを抑制することにもつながります。
従ってダイエット時に高タンパク食を摂ると、エネルギー消費量と満腹感が高まるため、より減量を進めやすくなります。
食事の回数を増やす
食事の回数を増やすことで、こまめに熱を発生させ体の中から代謝を上げることが期待できます。
よく噛んで食事をする
よく噛んで食べることで熱産生の上昇が期待できます。
そのためプロテインを飲むよりも鶏胸肉を食べる方がDITを高めるのには効果的です。
また、固形物の食事の方が消化にエネルギーを要するためよりDITは高まります。
トレーニング後でない限り、DITを高めることにフォーカスすればプロテインよりも鶏胸肉などの食事が良いでしょう。
また、食事には歯ごたえのあるものを取り入れる、早食いにならないように心がけるなどするとさらに良いでしょう。
最後に
DITを意識することで減量中でも効果的に消費カロリーを増やし減量をスムーズに行うことができます。
減量中にスムージーやプロテインだけしか飲まないような生活よりは、しっかりと食べることで代謝を上げることができますので意識して食事して見てください。